信号機について

鉄道の信号機は列車をコントロールするために、また効率よく人や物を運ぶために重要です。ここでは、信号機の種類ついて述べます。

ブロック信号メニュー
ブロック信号メニュー

ブロック信号 (Block signals)

ブロック信号は線路を区切ってブロック(専門用語でいうと閉塞区間)を作ります。ブロックには1本の列車が入ることができます。

双方向信号(Two-way signal)

双方向信号1
デフォルトの信号
双方向信号2
JapanSetの信号

この信号機は、同一線路上で双方向に向いています。列車はどちらの方向からも進入できます。

この信号機が最もよく使われるのは、終端の駅に入るとき、そして出る時のコントロールになります(場内&出発信号です)。

双方向信号の例
双方向信号の例:終端の駅での信号機に使われる(矢印)

右の例では、停車中の列車がいる線路の場内信号は赤です。もし、ほかの列車が来た場合は空いている右側に入ることになります。 また、列車がいる線路の出発信号は青なので、この列車はいつでも出発することができます。

※OpenTTDでは、後述するパス信号やプレ信号を使ったほうがより効率が良くなります。

この信号は、トランスポートタイクーンから存在しています。

片方向信号(One-way signal)

片方向信号1
デフォルトの信号
片方向信号2
JapanSetの信号

この信号機は、片方向のみ向いています。列車は信号が向いている方向からしか進入することができません(一方通行)。

この信号機は、複線を作るため線路を一方通行にしたい場合に使います。また、いわゆる閉塞信号としても機能するので非常に便利です。

すでに設置したブロック信号の方向を変更するには、信号アイコンにしたあと、設置した信号の上にカーソルを持っていき左クリックします。

片方向信号の例
片方向信号の例:閉塞信号となるので複数の列車も運転できる

この信号は、トランスポートタイクーンDXから登場しました。


パス信号メニュー
パス信号メニュー

パス信号 (Path signals)

この信号機は、トランスポートタイクーン旧来のブロック信号にあるいくつかの制限を解決するために OpenTTD 0.7 より登場しました。

パス信号1
デフォルトの信号
パス信号2
JapanSetの信号

この信号機の特徴は、列車が次のブロックまで進んでも大丈夫かどうかを自動で判定してくれるところです。

違い1
ブロック信号の場合

違い2
パス信号の場合

右の例は並走してきた列車が渡りポイントに差し掛かった場合のブロック信号とパス信号の違いです。

ブロック信号の場合、先行した列車が①のようにブロックにかかっていると、②の信号は赤になります。後続の列車は直進したくても一時停止を余儀なくされます。先行列車が①を出るまで②は赤のままです。

一方、パス信号を使用すると、先行した列車が①のようにブロックにかかっていても、②の信号は青となり、後続の列車は停止することなく直進することができます。


パス信号には2つのタイプがあります。

A.の通常のパス信号は、逆方向から進入することができるので注意が必要です。 逆方向の場合、この信号は意味を持ちません。すなわち信号がない状態と同じになります。 見た目が片方向のブロック信号と似ているので混同しないようにしましょう。

パス信号1パス信号2
デフォルト
パス信号3パス信号4
JapanSet

A. 通常のパス信号
とその裏側
パス信号片方向1パス信号片方向2
デフォルト
パス信号片方向3パス信号片方向4
JapanSet

B. 片方向のパス信号
とその裏側

一方通行にしたい場合は、B.の片方向のパス信号を使ってください。この信号は逆方向からの進入を禁止します。

パス信号は、両方向にはできません。また、ブロック信号と異なり通常は赤を現示しています。

パス信号の例1
パス信号の例1:駅の場内&出発信号として使える。この画像では列車が同時に駅に進入している。
パス信号の例2
パス信号の例2:複線の分岐区間で便利。上下線をまたぐ列車でなければポイント上ですれ違いもできる。

プレ信号メニュー
プレ信号メニュー

プレ信号 (Pre-signals)

プレ信号1
デフォルトの信号(左から、入口プレ信号、出口プレ信号、コンボ信号)
プレ信号2
JapanSetの信号(左から、入口プレ信号、出口プレ信号、コンボ信号)

この信号機は、ブロック信号の特別版です。ある特定の条件で使用すると便利です。

プレ信号には、入口プレ信号、出口プレ信号、コンボ信号の3種類あります。

入口プレ信号(Block Entry Pre-signal)

出口プレ信号とセットで使います。この信号は通常のブロック信号の機能+出口プレ信号の状態を中継する機能を備えています。出口プレ信号が複数ある場合、すべて赤信号になると入口プレ信号も赤になります。

出口プレ信号(Block Exit Pre-signal)

入口プレ信号とセットで使います。機能は通常のブロック信号と同じですが、入口プレ信号に自分の状態を反映させます。

コンボ信号(Combo-signal)

入口プレ信号と出口プレ信号の間に信号を入れたい場合、この信号を用います。通常のブロック信号を置くと、プレ信号の機能がなくなるので注意。

ブロック信号の場合
ブロック信号だと列車は進んでしまう。

プレ信号の場合
プレ信号でポイントの前で列車を止める。

右の例は、駅のすべてのホームに列車が止まっている場合のブロック信号とプレ信号の違いを示しました。

ブロック信号では、ホームが埋まっているにもかかわらずポイント前の信号は青です。このため、後から来た列車はそのまま進入してしまいます。当然ホームには入れませんので、この列車はUターンせざるを得なくなるのです。

プレ信号を使うと、ホーム前の信号(出口プレ信号)がすべて赤なので、ポイント前の信号(入口プレ信号)も赤となります。したがって、後から来た列車はポイント前の信号で停止してホームが空くのを待つことができます。

駅からどちらかの列車が発車するとホーム前の信号(出口プレ信号)が青になります。さらに、ポイントのあるブロックからも列車がいなくなると、ポイント前の信号(入口プレ信号)が青となり、ホームに進入できるようになります。

プレ信号の例
プレ信号の例:①入口プレ信号、②コンボ信号、③出口プレ信号
③がすべて赤なので①②ともに赤になる。

戻る