今回は、PC-9801BXに入っているFreeBSD(98) 2.2.6-Rev02に、XFree86 3.3.2をインストールしました。例によってメモ程度しか書いてないのであまり参考にはならんでしょう(^^;;;
まず、ビデオカード(ビデオチップ)は何を使っているか、を調べましょう。XFree86で対応しているかも調べておいたほうがいいでしょう。
さらに、現在入っている FreeBSD(98) を起動し、ファイルシステムの空き容量をチェックします。/usr部分に十分な空きがあることを確かめます。100MBぐらいあいていたら大丈夫でしょう。
Availをみれば残りの容量は235MBであることがわかります。% df Filesystem 1K-blocks Used Avail Capacity Mounted on /dev/sd1s2f 496367 220780 235780 48% /usr ...
XFree86のアーカイブを入手します。ftpまたはCD-ROMなどで入手できます。FreeBSDのCD-ROMにはXFree86がはいっています。 今回はUNIX USERに付属しているCD-ROMを使用します。インストールに必要なファイルは、/XFree86/3.3.2/binaries/FreeBSD-2.2.x (Windowsの場合は\xfree86\33\binaries\fbsd22x) にあり、その中には、
などが入っています。最低限必要なものには(*)を、あったほうがいいものには(+)をつけました。PC98-Servers/ NEC PC-98x1シリーズ用のXサーバー (*) Servers/ PC/AT互換機用Xサーバー postinst.sh インストールに実行するシェルスクリプト (*) preinst.sh インストール前に実行するシェルスクリプト (*) X3329set.tgz PC-98x1用XF86Setup (+) X332bin.tgz バイナリと共有ライブラリ (*) X332cfg.tgz xdm,xinitのコンフィグファイル (+) X332doc.tgz ドキュメント (+) X332f100.tgz 100dpiフォント X332fcyr.tgz cyrillicフォント X332fnon.tgz miscフォント(日本語など) (*) X332fnts.tgz 75dpi,miscフォント (*) X332fscl.tgz Speedo,Type1フォント X332fsrv.tgz xfsフォントサーバーとコンフィグ X332html.tgz HTMLドキュメント (+) X332jdoc.tgz 日本語ドキュメント (*) ... この中のreadme98に対応しているビデオカードのリストがある X332jset.tgz XF86Setup(PC/AT互換機用、日本語版) X332lib.tgz lib以下のコンフィグファイル(localeなど) (*) X332lk98.tgz PC-98x1用XサーバーのLinkKit X332lkit.tgz XサーバーLinkKit X332man.tgz マニュアル (+) X332nest.tgz X Nestサーバー X332prog.tgz Xのヘッダファイル、ライブラリ(コンパイル用) X332prt.tgz Xprt X332ps.tgz ポストスクリプトのドキュメント X332set.tgz XF86Setup X332upd.tgz アップデート用 X332vfb.tgz Xvfb
入手したアーカイブを展開します。スーパーユーザになります。
解凍前にアーカイブのあるディレクトリに移動します。% su rootユーザになる Password: ******
さて、実際に必要なアーカイブを解凍します。# cd アーカイブのあるディレクトリ # cp -p preinst.sh /tmp # sh /tmp/preinst.sh
さて、ここでビデオカードが対応してるかを調べます。# cd /usr # mkdir X11R6 新たに/usr/X11R6を作成 # cd X11R6 # tar xvfz アーカイブファイル.tgz 必要なアーカイブを解凍する # tarをくりかえす。
最後にXの共有ライブラリをシステムに知らせます。# cd アーカイブのあるディレクトリ # cp -p postinst.sh /tmp # cd /usr/X11R6 # sh /tmp/postinst.sh
これでインストールは終了。# /sbin/ldconfig /usr/X11R6/lib/
さて、ここからが一番の問題になるXサーバーの設定です。XF98Setupを使ってみましたがなぜかXF98_EGCがコアダンプしてしまうのです。ううむ…。
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結局、XF98Setupを使うのはあきらめて、XF86Configを直接編集することにします。
/usr/X11R6/lib/X11/XF86Config.98を編集します。あらかじめ元ファイルをコピーしてバックアップしておきましょう。
# cp XF98Config.98 /etc/XF86Config
XF86Configはこんなかんじにしました。
いよいよ起動です。まず、/usr/X11R6/binにあるXF98_WSNAをXという名でシンボリックリンクします。
# cd /usr/X11R6/bin # ln -s XF98_WSNA X
次に、ホームディレクトリに戻って startx とうちます。
画面にいろいろメッセージがでて、画面が切り替わります。灰色っぽい背景とxtermウィンドウが1つ開けば、問題なし。
画面が流れたり、起動しない場合は、virtualを640 480にするか、Modesを"1024x768"にするかして起動してみましょう。
終了するには、xtermでexitまたはCTRL+Dを入力します。強制的に終了するにはCTRL+GRPH(ALT)+BSを同時に押します。