XFree86 Install Memo

最終更新日 1998-07-18

今回は、PC-9801BXに入っているFreeBSD(98) 2.2.6-Rev02に、XFree86 3.3.2をインストールしました。例によってメモ程度しか書いてないのであまり参考にはならんでしょう(^^;;;

  1. マシンの環境をチェック

    まず、ビデオカード(ビデオチップ)は何を使っているか、を調べましょう。XFree86で対応しているかも調べておいたほうがいいでしょう。
    さらに、現在入っている FreeBSD(98) を起動し、ファイルシステムの空き容量をチェックします。/usr部分に十分な空きがあることを確かめます。100MBぐらいあいていたら大丈夫でしょう。

    % df
    Filesystem  1K-blocks    Used   Avail Capacity  Mounted on
    /dev/sd1s2f    496367  220780  235780    48%    /usr
    ...
    
    Availをみれば残りの容量は235MBであることがわかります。

  2. アーカイブの入手

    XFree86のアーカイブを入手します。ftpまたはCD-ROMなどで入手できます。FreeBSDのCD-ROMにはXFree86がはいっています。 今回はUNIX USERに付属しているCD-ROMを使用します。インストールに必要なファイルは、/XFree86/3.3.2/binaries/FreeBSD-2.2.x (Windowsの場合は\xfree86\33\binaries\fbsd22x) にあり、その中には、

    PC98-Servers/  NEC PC-98x1シリーズ用のXサーバー (*)
    Servers/       PC/AT互換機用Xサーバー
    postinst.sh    インストールに実行するシェルスクリプト (*)
    preinst.sh     インストール前に実行するシェルスクリプト (*)
    X3329set.tgz   PC-98x1用XF86Setup (+)
    X332bin.tgz    バイナリと共有ライブラリ (*)
    X332cfg.tgz    xdm,xinitのコンフィグファイル (+)
    X332doc.tgz    ドキュメント (+)
    X332f100.tgz   100dpiフォント
    X332fcyr.tgz   cyrillicフォント
    X332fnon.tgz   miscフォント(日本語など) (*)
    X332fnts.tgz   75dpi,miscフォント (*)
    X332fscl.tgz   Speedo,Type1フォント
    X332fsrv.tgz   xfsフォントサーバーとコンフィグ
    X332html.tgz   HTMLドキュメント (+)
    X332jdoc.tgz   日本語ドキュメント (*) ... この中のreadme98に対応しているビデオカードのリストがある
    X332jset.tgz   XF86Setup(PC/AT互換機用、日本語版)
    X332lib.tgz    lib以下のコンフィグファイル(localeなど) (*)
    X332lk98.tgz   PC-98x1用XサーバーのLinkKit
    X332lkit.tgz   XサーバーLinkKit
    X332man.tgz    マニュアル (+)
    X332nest.tgz   X Nestサーバー
    X332prog.tgz   Xのヘッダファイル、ライブラリ(コンパイル用)
    X332prt.tgz    Xprt
    X332ps.tgz     ポストスクリプトのドキュメント
    X332set.tgz    XF86Setup
    X332upd.tgz    アップデート用
    X332vfb.tgz    Xvfb
    
    などが入っています。最低限必要なものには(*)を、あったほうがいいものには(+)をつけました。

  3. アーカイブをインストール

    入手したアーカイブを展開します。スーパーユーザになります。

    % su              rootユーザになる
    Password: ******  
    
    解凍前にアーカイブのあるディレクトリに移動します。
    そこで、preinst.shを/tmpにコピーし、これを実行します。
    # cd アーカイブのあるディレクトリ
    # cp -p preinst.sh /tmp
    # sh /tmp/preinst.sh
    
    さて、実際に必要なアーカイブを解凍します。
    # cd /usr         
    # mkdir X11R6                    新たに/usr/X11R6を作成
    # cd X11R6        
    # tar xvfz アーカイブファイル.tgz  必要なアーカイブを解凍する
    # tarをくりかえす。
    
    さて、ここでビデオカードが対応してるかを調べます。
    /usr/X11R6/lib/X11/doc/Japanese/readme98
    にリストがあります。リストに対応しているカードがあったら、 それに書いてあるXサーバーのアーカイブファイル(PC98-Serversのしたにある) を解凍します。 あと、X3329480.tgz(PC-9821シリーズ), X3329egc.tgzも解凍しておきます。

    解凍が終わったら、postinst.shシェルを実行します。
    # cd アーカイブのあるディレクトリ
    # cp -p postinst.sh /tmp
    # cd /usr/X11R6
    # sh /tmp/postinst.sh
    
    最後にXの共有ライブラリをシステムに知らせます。
    # /sbin/ldconfig /usr/X11R6/lib/
    
    これでインストールは終了。

  4. Xサーバーを設定する

    さて、ここからが一番の問題になるXサーバーの設定です。XF98Setupを使ってみましたがなぜかXF98_EGCがコアダンプしてしまうのです。ううむ…。
      :
      :
      :
    結局、XF98Setupを使うのはあきらめて、XF86Configを直接編集することにします。

  5. XF86Configを設定する

    /usr/X11R6/lib/X11/XF86Config.98を編集します。あらかじめ元ファイルをコピーしてバックアップしておきましょう。

    編集が終わったら、XF98Config.98を/etcにコピーします。

    # cp XF98Config.98 /etc/XF86Config
    

    XF86Configはこんなかんじにしました。

  6. はたしてXサーバーは起動するか

    いよいよ起動です。まず、/usr/X11R6/binにあるXF98_WSNAをXという名でシンボリックリンクします。

    # cd /usr/X11R6/bin
    # ln -s XF98_WSNA X
    

    次に、ホームディレクトリに戻って startx とうちます。

    画面にいろいろメッセージがでて、画面が切り替わります。灰色っぽい背景とxtermウィンドウが1つ開けば、問題なし。

    画面が流れたり、起動しない場合は、virtualを640 480にするか、Modesを"1024x768"にするかして起動してみましょう。

    終了するには、xtermでexitまたはCTRL+Dを入力します。強制的に終了するにはCTRL+GRPH(ALT)+BSを同時に押します。


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