MB-6892

スクリーン

画面モード

精細度モード ノーマルモード ハイレゾモード
水平表示文字数 40字 80字 40字 80字
NEWONコマンドで
指定する値
11 15 3 7
ドット分解能
(横x縦 ドット)
80x100 160x100 320x200 640x200
色分解能
(横x縦 ドット)
40x25 80x25 40x200 80x200
1画面分のメモリ容量
(バイト)
1K 2K 8K 16K
混在できる文字モード 40字x25行 80字x25行 40字x25行 80字x25行
BASICで使用できる
最大メモリ容量*(バイト)
37738 36714 30570 22378
備考 *:拡張ボードを実装していない状態での容量

画面モードの再設定とマルチページ

40字ノーマルモード以外ではBASICのWIDTHおよびSCREENコマンドを使用して他の画面モードに再設定ができる。
また、分解能の高いモードから低いモードに再設定すると、余ったVRAMエリアをページとして使用できる。

ページ数 再設定時
ノーマルモード ハイレゾモード
40字 80字 40字 80字





ノーマルモード 40字 1ページ x x x
80字 2ページ 1ページ x x
ハイレゾモード 40字 8ページ 4ページ 1ページ x
80字 16ページ 8ページ 2ページ 1ページ
備考 x印:初期設定時のモードから変更できないモード。

文字数変更: WIDTH 40 / WIDTH 80
ノーマルモードに変更:SCREEN 0
ハイレゾモードに変更:SCREEN 1
ページの切り替え:SCREEN ,[ページ番号]

インターレースとノンインターレース

インターレース…2回の走査で1画面を表示。擬似的に400ラインとなるが「フリッカ」と呼ばれるチラツキが発生する。

ノンインターレース…1回の走査で1画面を表示。

表示メモリ(VRAM)エリア

初期設定時のモード スタートアドレス エンドアドレス サイズ *1
ノーマルモード 40字 $0400 $07FF 1KB Y*40+X+$0400
80字 $0400 $0BFF 2KB Y*80+X+$0400
ハイレゾモード 40字 $0400 $23FF 8KB $0400*L+Y*40+X+$0400
80字 $0400 $43FF 16KB $0C00*L+Y*80+X+$0400

*1 : 文字位置X(0~39/79)、Y(0~24)、1行内のライン位置をL(0~7)としたときのVRAMアドレスの計算式

キャラクタコード

インターレースモード時 (SCREEN ,,0)

キャラクタコード インターレース

ノンインターレースモード時 (SCREEN ,,1)

キャラクタコード ノンインターレース

 

IG(イメージジェネレータ)

イメージジェネレータとは、ユーザが文字や図形をキャラクタ単位で自由に作成できる機能。
標準搭載されているキャラクタフォントに代わってIGにて作成した文字などを表示させることができる。
IGは1キャラクタが横8ドットx縦8ドットで1ドットごとに色を設定できる。

IG RAM

キャラクタのパターンを格納しておくメモリ領域は、$A000~$A7FFに割り当てられている。(8バイト/キャラ x 256キャラクタ = 2048バイト)
また、3原色(R,G,B)を記憶するために3プレーン用意されている。
(メモリマップを参照)

キャラクタコードPのパターンは以下のアドレスに設定する。
$A000 + 8*P ~ $A000 + 8*P + 7

なお、IG RAMは書きこみ専用で読み出すことはできない。

制御レジスタ

IG RAMへの書き込みを許可するにはIGMODREG($FFE9)のビット0を1にする。IG RAMに書き込んだあと上記ビットを0にすることでIG表示が可能になる。(ビットが1のままだとIGは白い四角で表示されてしまう。)
上記ビットが1のときバンク切り替えの設定よりIG RAMが優先される。

IG RAMに書きこむ色は、IGENREG($FFEA)で設定する。
R,G,Bそれぞれの色に対してIG RAMに異なるパターンデータを書きこむことで、3つの色が合成されて表示される。
単色の場合はRGBを同時に指定して一度に複数プレーンに対して書き込むことも可能。

IGの表示

C-REG-SEL($FFD8)のビット5を1にしてVRAMにキャラクタコードを書きこむことで表示できる。
また、$0116番地のビット5を1にすると以降文字がIGキャラで表示されるようになる。(もとに戻す場合はCOLOR文を使う。)

なお、初期状態では互換性のため上記ビットを操作してもIGは表示されない。IGMODREG($FFE9)を操作して初めて表示可能になる。

I/O

CRTC (HD46505(MC6845))

アド
レス
データビット R / W 備考
D7D6D5D4D3D2D1D0
FFC6 x x x A4 A3 A2 A1 A0 W CRTCアドレスレジスタ
FFC7 D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 R / W CRTCデータレジスタ

MODE-SEL

アド
レス
データビット R / W 備考
D7D6D5D4D3D2D1D0
FFD0 w HR C x x GB RB BB W 状態設定レジスタ

W=0 のとき 40字/行、W=1のとき80字/行
HR=0のときハイレゾモード、HR=1のときノーマルモード
C=0のときACIAにカセットを選択、C=1のときRS-232Cを選択
GB,RB,BB:背景色(緑、赤、青)

INTERACE-SEL

アド
レス
データビット R / W 備考
D7D6D5D4D3D2D1D0
FFD6 x x x x IS x x x W

IS=1のとき、インターレースモードに設定。キャラクタ文字がインターレース側となる。

C-REG-SEL カラーレジスタ

アド
レス
データビット R / W 備考
D7D6D5D4D3D2D1D0
FFD8 MK x IG GC RV G R B R / W カラーレジスタ

カラーレジスタに値を書き込んだあと、VRAMに書きこみを行うことでカラーRAMにレジスタの値が反映される。
VRAMから値を読み出すと、MK=0ならカラーRAMの値がカラーレジスタに反映される。
MK=0のときレジスタに書き込み可能、MK=1のとき書込み禁止
IG=0のときIG表示しない、IG=1のときIG表示を優先(D0~D4の値は無視)
GC=0のときキャラクタ表示、GC=1のときグラフィック表示
RV=0のとき通常、RV=1のとき色を反転
G,R,B:表示色(緑、赤、青)

IGMODREG

アド
レス
データビット R / W 備考
D7D6D5D4D3D2D1D0
FFE9 x x x x x x x PM W

PM=1のとき、IGキャラクタ定義許可。IG RAMに書き込みが可能になる。

IGENREG

アド
レス
データビット R / W 備考
D7D6D5D4D3D2D1D0
FFEA x x x x x PG PR PB W IGカラープレーン選択レジスタ

PG:IG RAM緑プレーンを選択
PR:IG RAM赤プレーンを選択
PB:IG RAM青プレーンを選択

ピン配置

カラーディスプレイ

DIN8pin No. 意味 データ方向 No. 意味 データ方向
1 +12V OUT 5 /V SYNC OUT
2 GND --- 6 R OUT
3 /PEDSTL (*) OUT 7 G OUT
4 /H SYNC OUT 8 B OUT
デジタルRGB コネクタ:DIN8pin 各信号はTTLレベル
(*) マーク5はN/C

モノクロディスプレイ

DIN4pin No. 意味 データ方向
1 N/C ---
2 GND ---
3 VIDEO OUT
4 N/C ---
コネクタ:DIN4pin

 

 

技術資料

 

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