S1のキーボード回路を自作する
先日、ジャンク品のMB-S1/40を入手しました。しかし、これにはキーボードがない!キーボードがなければ何も操作できない。早急にキーボードを用意しなければ…
というわけで、キーボード回路を自作することにしました。
回路に接続するキーボードですが、これは、本体とコネクタで接続されていてキーボード部分を切り離すことができる&キーマトリクスが同じのレベル3マーク5のキーボード部分を使用することにします。
昔購入したIO誌に載っているS1の回路図を参考にキーボードまわりを抜粋したのが図1です。まずは、ここに載っているICが現在入手できるかをネットで調べてみました。
回路図にもすでに書いていますが、いくつかのICはすぐには入手できないようなので、すぐに入手できるICで代用できるかを調べてみます。
- 74LS293: これはLS93のピン配置がかわっただけなのでLS93でもいいが、LS393をつかえばLS93 2回路分を1つのICにできるのでここはLS393で代用。
- 74159: LSがついていない時点で化石ICだが、受注生産で1個1000円しかも購入は1ロット10個単位なので高いし10個もいらん!で、LS156を2つ使えば可能なのでこれで代用。ただし2つのICを選択する回路が新たに必要になる。
- 40H151: 40HということはC-MOSのようだが、なぜここだけ?TTLでいいのでは?プルアップ抵抗も減らせそうだし、ということで74LS151で代用。
これで代替回路を引いたのが図2になります。LS156の選択用に新たにLS139が追加されています。さらに、レベル3の回路図を参考にしてマーク5のLEDを点灯させる回路も作りました。
次は、図2の回路図をもとに実際に回路を作りますが、今回はユニバーサル基板上に配線することにしました。まずは、ユニバーサル基板上にどのように配線するかを設計しますが、このへんの工程は全て省略します。ォィォィ
配線設計をもとに基板上にはんだ付けを行った結果、こんな感じになりました。
ショートしていると危険なので、配線に誤りがないかテスターでチェック。問題がなければマーク5のキーボードを接続し、いよいよS1と接続して電源を入れます。
文字化けもおこらず無事キー入力ができるようになりました。キーボード上のLEDも問題なく点灯しています。マーク5にないキーは別途押しボタンを用意しました。
まとめ
とりあえず、キー入力ができるようになりましたが、マーク5のキーボードが大きいうえにケーブルも多いし、なにしろ肝心のマーク5が使えない。なので、次は家に余っているPS/2キーボードを何とか使えるようにして、もう少し省スペース化もはかりたいところです。(おわり)
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