日立 MB-S1 モデル05 エミュレータ ヘルプ
Version 0.8.0
● はじめに
このソフトは、日立MB-S1のような動きをするエミュレータです。
● 索引
- 主な機能
- 動作に必要なもの
- インストール
- アンインストール
- 使い方
- メニュー説明
- キー操作説明
- ジョイパッド設定ダイアログ(Joypad Setting...)
- キー割り当てダイアログ(Keybind...)
- 設定ダイアログ(Configure...)
- 音量設定ダイアログ(Volume...)
- 録画設定ダイアログ(Record Screen)
- 録音設定ダイアログ(Record Sound)
- 仮想キーボード(Virtual Keyboard)
- 録画&録音で使用するライブラリについて
- コマンドラインオプション
- ドラッグ&ドロップ
- その他補足
● 主な機能
-
CPU
68B09 2MHz相当 スピード0.5~16倍
-
RAM
標準64KB(VRAMに16KB使用) + VRAM32KB + TEXT4KB + 拡張0~512KB
-
画面表示
320x200 8/16色, 640x200 8/16色, 320x200 64色, 640x400 単色, IG
-
サウンド
MUSIC_SEL, PSG3重和音 + 拡張PSG3重和音, FM音源カード(YM2203 OPN相当)(I/O 1985年6月号掲載), Bモード用 6重和音PSG(MP-9710を想定), 9重和音PSG(I/O 1983年8月号掲載)
-
カセットテープ入出力
-
プリンタ出力
-
RS-232C入出力
-
マウス入力
-
漢字ROM
MP-9740またはMPC-KA01Sを想定
-
FDD
片面単密度(1S) 3インチコンパクトフロッピー
(MB-S1/10,20 + MP-1805 + MP-3375 x2 を想定)
両面倍密度(2D) 5.25インチミニフロッピー
(MB-S1/10,20 + MP-1870 + MP-3560 x2 を想定)
両面高密度(2HD) 5.25インチミニフロッピー ... ドライブ0,1が2HD、ドライブ2,3が2D専用となります。
(MB-S1/30,40 + MP-1870 + MP-3560 を想定)
-
通信カード MPC-CM01
-
Z80Bカード(中部本多通商のものを想定)
-
68008カード(MPC-68008を想定)
● 動作に必要なもの
このソフトの動作には実機のROMイメージが必要です。以下のファイルを用意してください。
-
S1 ROM BASIC (AモードでBASICを使用する場合必須)
S1BAS1.ROM : $E0000-$E7FFF (32KB)
S1BAS2.ROM : $E8000-$EFFFF (32KB)
または
S1ROM2.ROM : $E8000-$EFDFF
+ S1ROMI.ROM : $EFFF0-$EFFFF
-
L3 ROM BASIC (BモードでBASICを使用する場合必須)
L3BAS.ROM : $FA000-$FFFFF (24KB)
または
ROM1.ROM : $FA000-$FFEFF
+ ROM2.ROM : $FFFF0-$FFFFF
-
キャラクターフォントイメージ(必須)
FONT.ROM : $BD000-$BDFFF (4KB) L3と互換
または
S1FONT.ROM : IC27(8KB) 画面表示で使われているキャラクターフォントROM
toolフォルダにあるS1FONT.ROMは拙作のもので実機とは若干イメージが異なります。
-
ディスクブート用ROMイメージ(BモードでDISK BASICを使用する場合)
MP1802.ROM :
5.25インチミニフロッピーI/Fボード(型番:MP-1802/A)に搭載されているROM。MP1805.ROM :
L3から抜き出したL3 ROM BASICの場合で、5インチFDから起動する場合必須。
3インチコンパクトフロッピーI/Fボード(型番:MP-1805)に搭載されているROM。
S1から抜き出したL3 ROM BASICの場合で、3インチFDから起動する場合必須。
-
漢字ROM(漢字BASIC、日本語ワードプロセッサを使用する場合必須)
KANJI.ROM : (128KB)
toolフォルダに擬似漢字ROMイメージを作成するソフトがあります。S1DIC.ROM : $D0000-$D8000 (32KB) 漢字辞書用ROM
-
FM音源YM2608(OPNA)のリズム音データ(OPNAのリズム音源を使用する場合必須)
2608_BD.WAV : バスドラム
2608_SD.WAV : スネアドラム
2608_TOP.WAV : トップシンバル
2608_HH.WAV : ハイハット
2608_TOM.WAV : タムタム
2608_RIM.WAV or 2608_RYM.WAV : リムショット
各ファイルは、無圧縮PCM、44100~48000Hz、16bit、モノラル。
-
通信ROM(任意)
MPC-CM01.ROM : (32KB) 通信カードMPC-CM01に搭載されているEPROM。
mpc-cm01.eeprom : (8KB) 通信カードMPC-CM01に搭載されているEEPROM。
このイメージは無くても構いません。使用する場合は、設定ファイルと同じフォルダにおいてください(ファイル名は小文字にすること)。
-
リレー音、FDDシーク音、FDDモータ音ファイル(任意)
relay_on.wav : リレーON時の音声ファイル。
relayoff.wav : リレーOFF時の音声ファイル。
テープのロード/セーブ時に鳴るリレー音です。
fddseek3.wav : 3インチFDD使用時のヘッドシーク音ファイル。
fddmotor3.wav : 3インチFDD使用時のモータ音ファイル。
fddheadon3.wav : 3インチFDD使用時のヘッドロード音ファイル。
fddheadoff3.wav : 3インチFDD使用時のヘッドアンロード音ファイル。
fddseek5.wav : 5.25インチFDD使用時のヘッドシーク音ファイル。
fddmotor5.wav : 5.25インチFDD使用時のモータ音ファイル。
fddheadon5.wav : 5.25インチFDD使用時のヘッドロード音ファイル。
fddheadoff5.wav : 5.25インチFDD使用時のヘッドアンロード音ファイル。
fddseek5h.wav : 5.25インチ(2HD)FDD使用時のヘッドシーク音ファイル。
fddmotor5h.wav : 5.25インチ(2HD)FDD使用時のモータ音ファイル。
fddheadon5h.wav : 5.25インチ(2HD)FDD使用時のヘッドロード音ファイル。
fddheadoff5h.wav : 5.25インチ(2HD)FDD使用時のヘッドアンロード音ファイル。
各ファイルは、無圧縮PCM、11025~48000Hz、8または16bit、モノラル。長さが約0.25秒までのもの。
-
ffmpegのライブラリ(任意)
詳細は、録画&録音で使用するライブラリについてを参照してください。
○ 仮想キーボード
SHIFT, CTRL, GRAPHキーはON/OFF切換になります。一回押すと押しっぱなしになり、もう一回押すと解除されます。
● コマンドラインオプション
mbs1 [-i <ini_file>] [-t <tape_file>] [-d <disk_file>] [-s <state_file>] [-a <autokey_file>] [-k <recordkey_file>] [<support_file> ...]
<ini_file> : 設定(ini)ファイル。これを指定するとこのファイルのあるフォルダにキー設定(keybind.ini)ファイルとログ(bml3mk5.log)ファイルも出力します。
<tape_file> : 起動時にオープンするテープイメージファイル。
<disk_file> : 起動時にオープンするディスクイメージファイル。
<state_file> : ステートファイルをロードして起動します。
<autokey_file> : 自動キー入力用テキストファイル。起動とともに入力を開始します。
<recordkey_file> : キー入力記録ファイル。起動とともに再生を開始します。
<support_file> : 設定ファイル、テープファイル、ディスクファイル、ステートファイル、自動キー入力用テキストファイル、キー入力記録ファイルのいずれか。ファイル種類は拡張子で判定します。
● ドラッグ&ドロップ
ウィンドウにファイルをドロップすると、拡張子から対応しているかを判定して対応しているファイルならそれをオープンします。