日立 ベーシックマスター レベル3 マーク5 エミュレータ ヘルプ
Version 2.0.0
● はじめに
このソフトは、日立ベーシックマスターレベル3マーク5(MB-6892)のエミュレータです。
● 索引
- 主な機能
- 動作に必要なもの
- インストール
- アンインストール
- 使い方
- メニュー説明
- キー操作説明
- ジョイパッド設定ダイアログ(Joypad Setting...)
- キー割り当てダイアログ(Keybind...)
- 設定ダイアログ(Configure...)
- 音量設定ダイアログ(Volume...)
- 録画設定ダイアログ(Record Screen)
- 録音設定ダイアログ(Record Sound)
- 仮想キーボード(Virtual Keyboard)
- 録画&録音で使用するライブラリについて
- コマンドラインオプション
- ドラッグ&ドロップ
- その他補足
● 主な機能
-
CPU
6809 1MHz相当 スピード0.5~16倍
-
RAM
標準64KB + 拡張64KB(MP-9764を想定)
-
画面表示
ハイレゾ最大640x200 8色, IG
-
サウンド
MUSIC_SEL, 6重和音PSG(MP-9710を想定), 9重和音PSG(I/O 1983年8月号掲載)
-
カセットテープ入出力
-
プリンタ出力
-
RS-232C入出力
-
ライトペン入力
マウスを使ってエミュレート
-
漢字ROM
MP-9740を想定
-
FDD
片面単密度(1S) 3インチコンパクトフロッピー(MP-3375, MP-1805)を想定
両面倍密度(2D) 5.25インチミニフロッピー(MP-3550/MP-3560, MP-1802)を想定
両面倍密度(2D) 8インチ標準フロッピー(MP-3630, MP-1806)を想定
● 動作に必要なもの
このソフトの動作には実機のROMイメージが必要です。以下のファイルを用意してください。
-
ROM BASIC (BASICを使用する場合必須)
L3BAS.ROM : アドレス$A000 - $FFFF のイメージ。
または
ROM1.ROM : アドレス$A000 - $FEFF のイメージ。
ROM2.ROM : アドレス$FFF0 - $FFFF のイメージ。
-
キャラクターフォントイメージ(必須)
FONT.ROM : キャラクターフォントのイメージ。
toolフォルダにあるFONT.ROMは拙作のもので実機とは若干イメージが異なります。
-
ディスクブート用ROMイメージ(DISK BASICを使用する場合)
MP1802.ROM :
5.25インチミニフロッピーI/Fボード(型番:MP-1802/A)に搭載されているROM。アドレス$F800 - $FFFF のイメージ。MP1805.ROM :
L3から抜き出したL3 ROM BASICの場合で、5インチFDから起動する場合必須。
3インチコンパクトフロッピーI/Fボード(型番:MP-1805)に搭載されているROM。アドレス$F800 - $FFFF のイメージ。MP1806.ROM :
S1から抜き出したL3 ROM BASICの場合で、3インチFDから起動する場合必須。
8インチ標準フロッピーI/Fボード(型番:MP-1806)に搭載されているROM。アドレス$F800 - $FFFF のイメージ。
-
漢字ROM(任意)
KANJI.ROM : MP-9740を想定。
toolフォルダに擬似漢字ROMイメージを作成するソフトがあります。
-
リレー音、FDDシーク音、FDDモータ音ファイル(任意)
relay_on.wav : リレーON時の音声ファイル。
relayoff.wav : リレーOFF時の音声ファイル。
テープのロード/セーブ時に鳴るリレー音です。
fddseek3.wav : 3インチFDD使用時のヘッドシーク音ファイル。
fddmotor3.wav : 3インチFDD使用時のモータ音ファイル。
fddheadon3.wav : 3インチFDD使用時のヘッドロード音ファイル。
fddheadoff3.wav : 3インチFDD使用時のヘッドアンロード音ファイル。
fddseek5.wav : 5.25インチ(2D)FDD使用時のヘッドシーク音ファイル。
fddmotor5.wav : 5.25インチ(2D)FDD使用時のモータ音ファイル。
fddheadon5.wav : 5.25インチ(2D)FDD使用時のヘッドロード音ファイル。
fddheadoff5.wav : 5.25インチ(2D)FDD使用時のヘッドアンロード音ファイル。
fddseek8.wav : 8インチFDD使用時のヘッドシーク音ファイル。
fddmotor8.wav : 8インチFDD使用時のモータ音ファイル。
fddheadon8.wav : 8インチFDD使用時のヘッドロード音ファイル。
fddheadoff8.wav : 8インチFDD使用時のヘッドアンロード音ファイル。
各ファイルは、無圧縮PCM、11025~48000Hz、8または16bit、モノラル。長さが約0.25秒までのもの。
-
ffmpegのライブラリ(任意)
詳細は、録画&録音で使用するライブラリについてを参照してください。
○ 仮想キーボード
SHIFT, CTRL, GRAPHキーはON/OFF切換になります。一回押すと押しっぱなしになり、もう一回押すと解除されます。
● コマンドラインオプション
bml3mk5 [-i <ini_file>] [-t <tape_file>] [-d <disk_file>] [-s <state_file>] [-a <autokey_file>] [-k <recordkey_file>] [<support_file> ...]
<ini_file> : 設定(ini)ファイル。これを指定するとこのファイルのあるフォルダにキー設定(keybind.ini)ファイルとログ(bml3mk5.log)ファイルも出力します。
<tape_file> : 起動時にオープンするテープイメージファイル。
<disk_file> : 起動時にオープンするディスクイメージファイル。
<state_file> : ステートファイルをロードして起動します。
<autokey_file> : 自動キー入力用テキストファイル。起動とともに入力を開始します。
<recordkey_file> : キー入力記録ファイル。起動とともに再生を開始します。
<support_file> : 設定ファイル、テープファイル、ディスクファイル、ステートファイル、自動キー入力用テキストファイル、キー入力記録ファイルのいずれか。ファイル種類は拡張子で判定します。
● ドラッグ&ドロップ
ウィンドウにファイルをドロップすると、拡張子から対応しているかを判定して対応しているファイルならそれをオープンします。